一体彼はなんなのだろう?
暇潰しなのはわかっているけど、もっと可愛くて相手してくれる人がいるはずなのに。

…暇だしコンビニでも行こうかな。

Tシャツにスウェットパンツで扉をガチャリと開けた瞬間、ゴツっと鈍い音がした。

!?

驚いて扉の反対側を覗き見ると、黒くて長い髪の女の子がこちらを睨んでいた。
よく見ると、制服を着ていて、この前の女の子だとピンときた。

「いた…っ」

頭を押さえて険しい顔をする彼女に慌てて謝る。

「ご、ごめんなさい!
まさか人がいるとは思わなくて…。」

近くで見ると、改めて凄く美少女だった。
マスカラしか塗ってないのにパッチリ目で、肌も綺麗だった。

「…や、大丈夫です。
すみません…隣の佐々木さんって、もう出ていかれましたか?」

おお、ちゃんと敬語使えるなんて偉い偉い。

「あ、今さっき出ていかれましたよ。
待ってたんですか?」

「……………。
多分、勘付いて…」

え、逃げた?

なんて言ったらいいのか分からず、早く学校行った方がいいですよ。なんて言っていた。