柚樹先生は笑っている俺の顔を見て、不思議そうな顔をしてた




でも、俺は笑顔で言った

「恋音といつからダチだと思ってるんですか?もう7年も四六時中一緒なんですよ!!」




「はぁ…」


柚樹先生は少し引きながら
力なく言った



しかし、俺は押し気味に話を続ける




「俺に対しても、甘えてみたり
強がってみたり…色んな恋音がいますけど俺は相手の全て受けとめる事が出来て初めて本当のダチって思ってます!!! 」




「うん、」




「俺は、俺達は柚樹先生が想像してる甘ったるいダチぢゃなくて、本当のダチなんで心配しなくていいっすょ、柚樹先生!」




ここまで言い終わった俺の顔は
さっぱりしていて



俺の熱弁を聞いていた柚樹先生の顔からも涙が消えて
いつもの柚樹先生だった





「柚樹先生、恋音は大丈夫です
俺が必ず助けますから」



「あぁ、結真くんになら安心して頼めそうだ、ありがとう。
恋音もいい友達見つけたな…」





そう言うと
"ぢゃあ恋音の事頼めるか?"

と言われ



"はいっ"

と答えると

"よろしくお願いします"
と深々と頭を下げられ


俺も無言で頭を下げた


そして

"ぢゃなんかあったら呼んでね"

と言われ



柚樹先生はカンファレンスルームから1人で出て行った