手には注射器の入ったバットを
持っていた






「あら、発作終わっちゃった?」





「うん、もう痛くないから注射とかいいからね?」






「せっかく鎮痛剤打ってやろうと思ったのに」





「あーすまんすまん。」






「んでな」





「うん」






「検査結果がでたんだけど…」






「なんだったの?俺?」






「とりあえず今日から入院な」






「いや、待てよ…入院って」






「そこまで悪いのか」






「んー夜、それも含めて説明するから…」






「このまま病室?」





「ああ、心那着替え頼んでいいか?」






「別にいいけど…夜の説明私も一緒に聞いていい?」






「もちろん、」






「ぢゃあ私は家に行くから」






「恋音はまかせろ」






結真のその言葉に安心して
心那は病室を出て家に向かった