桜舞う





あたしの携帯が鳴り響いた



『着信:波留』



一応夢紅を見張らせてた桜の下っ端



「はい?」



『夢紅動きました!!』


「了解


見つからないように帰ってこい」



『はい!』



電話を切って皆を見る




「夢紅が動いた



帰るぞ!!」


「「「了解!!!」」」



あたしは海の肩に寄りかかるまみに駆け寄った




「大丈夫か?」




あたしの言葉にまみはほほ笑んだ



「当たり前


あたしを誰だと思ってんのよ


嵐の親友だもん



絶対来てくれるって信じてた



ありがとう」




あたしはほほ笑み返しまみを秦のバイクに乗せた






「二度とここに来なくていいことを願ってるよ」




あたしはそう言ってバイクを動かした