「傷綺麗になったな」
ある日の昼
珍しく雄雅たちとお昼を食べていた時
雄雅に言われる
「あーうん
ありがとう」
そう言ってクリームパンを口に入れる
「つうかさ波夏って料理できねぇの?」
祠希に聞かれる
「なんで?」
あたしは聞き返す
「毎日菓子パンだから
弁当作れねぇのかって思って」
「そういうこと
出来るよ
一通りのものは母さんに教え込まれてるから」
それが桜華会に生まれた女のルールらしい
「えっじゃぁ食いたい!」
那智が目を輝かせてる
「気が向いたらね」
「「よっしゃ!」」
子供のように喜ぶ二人を見てあたしは笑う



