「おはよー」


自分の席に着くなりれいに声をかけられる



拉致られてから二週間がたった



特に何事もなかったように時間が過ぎている


「はよ」




あたしはすぐに問題集を開いた




「うわっ

何この難しそうな問題」



「応用かな」



本当はやりたくないんだけど仕方ない


“隆黒のテストは受けに来なさい”



昨日千秋から告げられた校長からの伝言




出席してないのに出席扱いにしてもらうためだ




「そんなことよりさ聞いた?」



「何を?」


問題から目を離さないまま聞く





「嵐って女だって」