「この階ドア三つだけ?」



目の前に三つのドアがあるだけ



「おっ嵐おかえり」


一番右のドアから千秋が顔を出した



「ただいま




なぁ何で部屋三つしかないんだよ?



前下の階に来た時は1フロアに15くらいあっただろ」




「あーそっか嵐は最上階まで来たことないもんな



このマンション元は愁(しゅう)さんのらしい



桜華会の人たちが住んでたらしくて上の階ほど部屋が広い


幹部は上に住んでたってわけ



だから嵐と秦それに俺が住むこの最上階は部屋3つ


一個したの階は要、海、まみの3つ


後はだんだん増えてく」



千秋に言われて初めて知った


ここ親父のなんだ





桜江愁(さくらえしゅう)


兄貴が組長を務める桜乃組のもと桜華会(おうかかい)会長であり


あたしの父親


代々極道家であるうちの大黒柱