夢紅側の前に現れた雄雅と那智


「やめろ神楽坂」


雄雅が言う


「てめえ自分の惚れた女取られて黙って見てんのかよ!」


雄雅があたしを見た


そして言った



「この人は元々夢紅の女なんかじゃない」


“この人”という言葉が胸に刺さった



「は?

じゃあこの女は桜の女だったってことか?」



神楽坂の言葉に夢紅の人間全員が首を横に振る



「桜江波夏さんは琉桜の総長、嵐なんだよ」






「「「はぁ?????」」」


少し間が開いて花園の連中の声が響き渡る