「ありがとうございます」


たまり場で着替えを済まし車が紅花の前に着いた


車が止まっただけで生徒が集まり始める



「行くか」


秦と千秋が先に車を降り周囲がざわめき始める


そしてあたしも降りた



「桜・・・」


「波夏さん・・・?」


そんな声が聞こえ始め一瞬で人が増えた


人だかりは夢紅と花園で真っ二つでわかれてる



「何の用ですか?」


花園側の一番前に総長の神楽坂が現れた



「波夏まで連れて桜のトップスリーの二人が夢紅の女をもらいにでも来たんですか?」



この言葉からして雄雅たちは花園に何も話してないらしい



「たとえ桜でも人のところの女を奪うのは許せませんね!!!」



神楽坂のこぶしが秦にのびていく


あたしはそのこぶしを止めた



「おい波夏!放せ!」


必死でふりはらおうとするけどそう簡単にはいかないだろう







「やめろ!」



その場に一人の声が響いた