そんな夏休みの話はまた今度にしておこうかな
なるべく早く紅花に行こうと思ってたのに
医者の美緒さんからのドクターストップがかかってしまった
行ったらただ帰ってくるなんて無理だろうって親父も言ってたし
仕方なくあたしは夏休みをおとなしく過ごした
そして夏休み明け初日の朝
「放課後にこれお願いします」
「うすっ」
運転手にいつものスーツを一式渡して車を降りる
「今日だな」
降りてすぐのところに秦と千秋がいた
「あぁ」
今日は半日授業だ
だから紅花に行って本当のことを全て話す
この間の事件から約一カ月
誰からも連絡は来てない
すでに嫌われているのかもしれない
でもこのまま逃げるわけにはいかない



