あたしが言うと二人がほほ笑んだ
あたしが考えてることなんかお見通しみたいだ
「その時はあたしも行くからね」
部屋に入ってきたまみ
「「「絶対ダメ」」」
三人の声がかぶった
「えーなんでよぉ」
「ケンカしに行くわけじゃねぇけどあの学校には男しかいねぇんだから」
秦の言うとおりだ
「仕方ないなぁ
親友守るのは秦に任せるよ」
「そうしろそうしろ」
「じゃあさ波夏の実家行ってもいい?」
「もちろん
っていうかあのうちはまみの家でもあるから勝手に出入りして大丈夫だって言ったでしょ」
あたしがアメリカから帰ってきてすぐくらいのとき
まみの両親は元々親父の仲間で事故に巻き込まれて亡くなった
しばらくは親戚の家をたらいまわしにされていた
でもどうしてもあたしと同じ学校にいたいというまみの意志が強く
親戚の中でも困っていたところをあたしの母さんが引き取った
高校生になってからは例のマンションに住むようになったけど
あたしの家はまみの家同然だ
「あたしは英才教育受けてないけどね」
「受けたかったのかよ?」
千秋が聞く
その言葉にまみはすぐ首を横に振った
「絶対嫌」
三人で笑う



