「まみ・・・重い・・・」


「よかったぁ

死んじゃうかと思った」


聞いてないし



「こいつがそう簡単に死ぬわけねぇだろ」


兄貴の声が聞こえる


死ねるわけない

まだやることは一杯ある



「・・・秦は?」



「学校行った


まあ授業はまともに聞けてねえだろうけどな


今メールしたからそのうち来るだろ」



いまだにあたしの視界には入ってこない兄貴が言う


まみはそろそろ重い



「まみ・・・重い・・・」


「あっごめん」



まみがあたしの上からどくとやっと兄貴が視界に入った


「雄雅は?」


「聞くと思った


昨日退院した


明日か明後日には学校行くって言ってたぞ」



あたし何日寝てたんだろう



「4日意識不明だった」



まみがあたしが思っていたことの答えを言う



何でわかったの?



「あたしを誰だと思ってるのよ


波夏が考えてることくらい分かるよ」



「さすがまみ」



さっきまで夢で会っていたのにすごく懐かしく感じる