ピッピッピッピッピッ
規則正しく響く心電図音
目の前には真っ白い天井が広がっていた
「長かった…」
自分の声が酸素マスクでこもる
「波夏!?」
いきなり目の前に飛び込んだ母さんと父さんの顔
「ただいま・・・」
「廉とまみ呼んでくるわね」
母さんが視界からいなくなる
「親父悪い」
「何がだ?」
「気をつけて行って来いってわざわざ送りだされたのに撃たれちまった
相手に背向けるなんてあたしもまだまだだな」
あたしが言うと親父はほほ笑んだ
「本当にお前はまだまだだな
それでもお前が俺や廉と同じ世界に進むことを選ぶとしたら
こんなことは当たり前になる」
「分かってる
でもあたしはやる」
「言うと思った」
「波夏!!」
まみの声が聞こえたかと思うといきなり抱きつかれる
とはいってもあたしは寝てるわけだから正直重いし傷は痛い