俺の手は桜江の顔に向かっていく 「波夏!」 まみが言った瞬間桜江の目が変わった 桜江は俺のこぶしを簡単に避け 代わりに俺の腹には桜江のこぶしが入った 「うわっ」 倒れる前に桜江に支えられる 「大丈夫?」 「あぁ・・・」 千秋と瑞也は茫然としている 俺だって何が起こったのか分からない 「自分のプライド傷ついたくらいで他人に手出すんじゃねぇ それほどくだらねぇケンカはねぇ」 少し低い声で桜江が言った