「波夏が目覚ました時に



“雄雅は?”


って聞くだろ絶対

だから見て来い

海竜だって来たいのに来れないんだろうし」




でもあいつは族としても敵だしさらには・・・



「心配すんな


波夏は雄雅のところには行かねえよ」





「え?」


考えていたことの答えを言われて拍子抜けする



「お前さあ


波夏にリングあげただろ?」


「・・・はい


でもつけてたの見たことないっすよ」



「そう


落としたくないからって付けてなかった」





そう言って来たのはまみ



「お前学校は?」



「親友のあたしがここからいなくなるわけないでしょ


かんな家に送ってきたの」



そう言って隣のソファーに座った


「あたしが夢紅につかまった次の日


波夏いつもと違うリングしてたんだ


秦からもらったやつだった」



知らなかった


「あたしを助けに来た時


夢紅の下っ端にバカにされたときに



秦が言った言葉が相当嬉しかったんじゃない?


付けてると秦がそばにいてくれるって気がして安心するんだってさ」