「思ったよりも大人数ですね」


黒崎が言う



「雄雅とかんなは無事なんでしょうね?」


夢ちゃんが言うと奥から二人が出てきた




「「「雄雅!!」」」


夢紅のみんなが叫ぶ



「かんな?」


下を向いたままの女をまみが呼ぶ




「まみさん・・・


ごめんなさい」




雄雅は立っているのがやっとなのに対して女はそうでもない



「さて大人数で来ていただいても


こちらの要求は捨て駒の返却以外にありませんよ」



「そこまでしてあたしを求める理由は何?」



「そんなの俺が知るわけねえだろ



実の娘でもないのに親父はどうしてあんたを求めるのか


俺が聞きてえよ」




「分からなくてやってるなんてあんたも相当なバカね


だいたいあたしが欲しいならあたしを誘拐すればいいじゃない


どうしてわざわざこんなせこいことするのよ?」




「うるせえ


いいからこいつら返してほしいならてめえが黒崎に戻りやがれ」





二人に銃を向ける黒崎