「嵐なら来る」


俺は気が付いたらそう言っていた



「どうしてそんなこと言えんのよ


あんたもあたしも桜には関係ないのよ?」




かんなって女が泣き叫ぶ





「嵐は来る


絶対に」



俺は信じる

嵐を

違う




波夏を









「黒崎!!!」



バイクの音と同時にどなり声が聞こえた



「お出ましみたいですね」



黒崎が立ち上がり俺達も立たされた



「歩け」




そう言われて歩かされ目の前に広がった光景は大量の人だった