「ご存知ですか?
それなら話は早いですね
ちょっと一緒に来ていただけますか?」
黒崎と聞いて思い当たるのは黒崎組しかない
「何でおれが?」
「桜華会と少し取引をしたいもので」
桜華会・・・
やっぱり波夏か
「波夏さんではありませんよ」
「は?」
「いいからちょっと来い」
口調が変わった
「嫌です
俺は関係ない」
「チッ分かんねえみたいだな
お前には選択肢はねえんだよ」
周りが一気に動き出し俺の抵抗も空しく
結局すぐに車に押し込まれた
連れていかれた先はよくわからない建物
手錠をかけられ足は鎖で柱に繋がれた
さっき車に押し込まれるときに殴られた数発で体中が痛い



