桜舞う




「後は親父がOKさえだしてくれれば」



兄貴が言ったと同時に扉が開き親父が現れた



「「親父!」」



あたしと兄貴以外が全員頭を下げた




「行っていいのか?」


兄貴が聞く


「いや」


「「は?」」



あたしと兄貴が聞き返す




「桜華会の幹部はこの騒ぎで桜乃組が動くことも



琉桜が動くことも許可しなかった」



「どういう意味だよ?!



雄雅見捨てろって言うのかよ!?」





「海堂雄雅は桜華会にとって何の関係もない人間だ



それのために黒崎の挑発に乗ることは出来ないという判断だ」




「ふざけんなよ!!!」




あたしは親父の胸倉をつかんだ