「嵐!」
瑞也たちが来た
「夜中に悪いな」
「いや潤と同じことにならないようにしねえと」
同じことは繰り返せない
「やっぱりあたしが帰れば」
夢ちゃんが珍しく弱音を吐く
「夢華
それは言うな」
「でもあたしのせいで
二年前には潤が巻き込まれて
今度は海堂まで巻き込んで
確かに遼の言う通りなのよ
あたしは逃げた
あたしをいつ死んでも構わないようにしか扱ってくれない父親や
それを笑ってみてる黒崎から
でもそれのせいで他の人が・・・」
兄貴が夢ちゃんを抱き締める
「夢ちゃんのせいじゃない」
あたしが言う
「夢ちゃんは悪くないよ
助ければいい
たとえ誰が巻き込まれても
夢ちゃんが助ければいい
もちろんあたしも兄貴も
秦たちだって手伝うからさ」
「ありがとう・・・」



