「那智!」


こうなったら仕方がない


あたしは守らなきゃならない


雄雅も夢紅も




「勝手に動くな


黒崎は桜華会を恨んでる


あたしのせいで雄雅が巻き込まれてる


桜を動かすから



後でもう一度連絡する


それまでは絶対に動くな」





『・・・了解』


あたしは電話を切った



「兄貴すぐ行く


手分けして全員たまり場に集めろ


まみはレディースに家で待機するように伝えろ


これ以上人質を増やすな


秦は瑞也に連絡してくれ


準備が出来たものからたまり場に移動しろ」




「「「了解」」」




幹部が動き始める



まさかこんな手をつかってくるとは






あたしは家で着替えてからバイクのカギをもって



兄貴の待つたまり場に向かった