そんな感じで始めたテスト勉強
分からないところは片っ端から千秋に聞いた
全国統一模試2位の秦は教え方下手だから
そしてまず先に迎えた紅花のテスト
テスト開始の合図で問題用紙を見て唖然
簡単すぎて話しにならない
開始20分で睡眠
「波夏すぐ寝たらしいじゃん
あきらめたんだろ?」
放課後たまり場で祠希に言われたけど完全しかと
公式を頭に叩き込んでいく
「祠希お前波夏に英語教えてもらえば?」
雄雅が言った
「追試仲間になる奴に何で教わらなきゃいけねえんだよ」
「ばーか
波夏は3歳から10歳までアメリカにいたから
英語ペラペラなんだよ
だいたい言語については
波夏は半端ねえ英才教育受けてるって分かってるだろ」
那智が言う
「そうだった!
波夏教えろ!」
「パス
あたし今それどころじゃない
英語なんて簡単すぎてテスト勉強したことないから」
他人にどうでもいい英語教えてるほど
隆黒のテストは甘くない
「だからー今からやっても無駄だって」
祠希があたしが手にしていた問題集をとった
うっざ
「あたし帰る」
あたしは荷物を持って立ち上がった



