-波夏side―


ピーンポーン


家のチャイムが鳴った


「はい?」


「よっ」


ドアの外にいたのは瑞也だった


「どうしたんだよいきなり


つうかよくあたしの家わかったな」


「桜行ったら廉さんが教えてくれた


話があってさ」


「とりあえずあがれよ」


瑞也を家に上げる


「さっすが桜華会のマンション


高校生にはもったいねえくらい広いな」




「まあな


なんか飲むか?」



「ビール」


「未成年が」



ぶつぶつ言いながら冷蔵庫からビールを2本出す


「んで話って?」


ソファーに座って聞く


「お前夢紅の連中に疑われてんぞ」



気をつけてはいたけどそのうち来るとは思っていた



「高校に海竜と那智が来た」



「瑞也が英鈴って知ってたのかよ?!」



「みたいだな


この間紅花に行った理由を聞かれた」




マジかよ


「うまく誤魔化せたと思うけど気をつけろ」



「サンキュー


お前らも困ったら言えよ?」



「あぁ」