「波夏だっけ?」
そんなあたしに聞こえたのは秦の声
あたしは秦を見た
秦は笑っている
「仲間を信じな」
なか・・・ま・・・・
桜のみんながほほ笑む
そうだあたしは一人じゃない
あたしが出来ないことはみんながやってくれる
大丈夫
秦たちなら
「波夏急げ」
雄雅にせかされる
「うん」
あたしはれいと一緒に走りだした
「ここで大丈夫
れい気をつけて」
裏門でれいに言う
「お前こそ気をつけろよ?
白龍はどんな手を使うかわかんねぇ」
「うん
早く行ってれい」
あたしはれいを見送ってから走り出した
今は逃げるしかない