「秦さんこんなところまで何の用ですか?」
校門の前で桜と向き合う夢紅と花園
「お前らに用はない」
秦があたしを見た
何?
「じゃぁ何でここに」
那智が言う
「白龍が来る」
秦のその言葉にその場にいた全員が凍りついた
あたしもその一人だ
白龍
桜に続く全国2番の族
でもあたしが凍りついた理由はそれだけではない
白龍の総長 椎名瑞也(しいななおや)は
あたしや秦、千秋、まみの幼馴染でもとは親友だった
つまりあたしの顔を知っている
おそらく嵐が紅花にいることがバレてる
「なんで白龍が・・・」
花園総長の神楽坂が言う
理由は簡単だ
どこからか仕入れたあたしがここにいるという噂を確かめに来るんだ
どうする・・・
このまま学校にいたら間違いなく雄雅たちにバレる
瑞也・・・
なんでお前とやりあわなきゃいけねぇんだよ