ここでいい事に、ビルマ語は文法構造が非常に日本語に近い。
SOV型の言語という。
Sは主語、Oは目的語、Vは動詞の事。

英語はSVO型、そして中国語もSVO型。
「私はあなたを愛しています」を英語で言うと
「I love you.」
主語、動詞、目的語の順で並ぶ。
中国語だと「我愛弥」
同じく、主語、動詞、目的語の順になり、中国語の文法構造は日本語よりはるかに英語に近いのである。

これが日本人が何年も学校で英語を習っても話せる人が少ない最大の原因だと思う。
中国人は英語を習う機会があれば上達する人が多いのは、文法構造が似ているせいもあるだろう。

日本語とビルマ語は主語、目的語、動詞の順に並ぶSOV型という点が共通しているので、ミャンマー人のうちビルマ民族は日本語を習えば上達、習熟は早いかもしれない。

縫製の様な細かい手仕事は、新人には手取り足取り指導する必要があるが、言葉が通じないと教えにくいし時間がかかり過ぎる。
日本語を理解できて通訳ができる現地スタッフが数人いるだけで、作業効率は劇的に改善するはずだ。

文化的にもミャンマーは日本人と相性がいい。
まず、大乗か上座部かの違いはあるが、仏教徒が多い事。
普段の生活も、床に畳表のような敷物を敷いて直に座る、というライフスタイルである。
国民性も真面目で穏やかで、コツコツ働く事を美徳とする。古き良き日本人と同じだ。