「百合っ!」
はっ!と我にかえった時は
既に式は終わっていて、
HRも終わっていた。
「私、どれくらいこうしてた?」
「今までずーーーーーっと!」
「ご、ごめんなさい・・・。」
「いいけどさぁ・・・。
大丈夫?すっごい
ボーってしてたけど。」
「うん・・・。
大丈夫ですっ///」
ぴとっ。
おでこに手が触れた。
だがそれは、
瑠香ではなく、優くんだった。
「大丈夫?顔赤いよ?」
「大丈夫ですっ!」
って、あれ?
優くんって3組じゃないっけ?
「ゆーう!遅くなってすまん!」
と言って教室に入ってきたのは
沢渡 晃介 (サワタリ コウスケ)
「遅いぞ!晃介!」
「すまんすまんw
って、あれ?
百合さんと瑠香さんじゃん。
どしたの?」
晃介くんは同じ1組だから
名前を覚えててくれていた。
「俺がここ来たら
こいつらしかいねーし。
絡もうかと思って
寄ってみたらこの子が
顔赤くなっててさ。」
「熱あるのか?
とか思って、おでこに
手あてたとか?」
「うわっ。
お前キモっ!」
「なんだ!?
当たってんのかぁw」
なんと鋭い・・・。
「ごめんごめんw
優は優しいからなぁー。
ごめんよ♪二人とも♪」
いやいやいや。
謝らなくてもいいじゃん。
「あー!
もう晃介行くぞっ!」
少し照れた様子で
優くんは言う。
「はいはい。
怒ってるところも
いいよっ♪
って事で
二人とも、ばいばーい。」
なんだったんだ。
あれは・・・。
「ねぇ、瑠香っ・・・
って・・・え!?」