GOOD LUKE




次の日。
昨日の晃介くんの事を
すっかり忘れて
そのまま帰ってしまった私。
絶対怒ってるよね・・・?
あぁ、朝から憂鬱~・・・。
HRが終わったら
謝りに行こう。
って、ん?
そういえば同じクラスじゃん・・・
なんでこんな時に・・・。
とにかくめげたって仕方ない!
謝ろう!

ガラッ。
教室に入って
晃介くんの席に近づき、
小手紙をちょんっと
置いておいた。
そしてHRが終わった後、
晃介くんが来た。

「昨日はごめんね♪
えっと、返事は分かってるから★」

「え・・・?」

「百合ちゃん、
優が好きなんでしょ?」

見透かされてる。
まぁ、あんなに堂々と
さらわれたんだから
分かっちゃいますか。
とか思っていても
私の顔は素直なもので
一気に赤く染まる。

「・・・///」

「あぁ~、くっそ~
悔しいなッ!」

「なんか、ごめんなさい///
あっ!言わないでね?」

「はははっw言わないよw」

ほっ。
一応安心。

あ、瑠香・・・。
気づくと瑠香が
こっちを見ている。

やばい・・・。
どうしよう!?

って、瑠香来たし!

「ゆーりっ♪
何を楽しそうに話してんの~?」

顔は笑っているが
心は笑っていない。

「えーっと、・・・」

と、戸惑っていると

「なんか、百合ちゃんが
優の事を聞いてきてさ~
困ってたんだよな~。」

あぁ、晃介くん!
ありがとう!
アイコンタクトで
礼を言う。

「こらっ!
晃介くんに迷惑かけちゃ
ダメでしょうがぁ!」

「は~い。」

晃介くんはにっこりと笑い
その場を去る。
晃介くんがいなくなって
瑠香が

「百合?なんかあった?」

まただ。
なぜこの子の勘は
こんなに鋭いんだ。
まぁ一応昨日あったことを
はなした。

「えぇ!!!!!??
優くんが百合を!?
それって記憶ホントは
あるんじゃないの!?」

「えっ?
そうなのかな・・・。」

「絶対そうだよ!」

「う~ん・・・
だったらなんで隠すんだろう?」

「う~ん・・・
そこはさすがの私でも
わかんないかも・・・。」

はぁ。
と二人同時にため息をついた。

本当になんでだろう?
でも、覚えててくれてるんなら
それでいいやっ♪
なーんて考えていた。