優くんだった。 「え・・・!? 優くん?なんで・・・?」 「・・・。」 無言のまま 私を抱きしめる優くん。 さすがに私の脈は ピークに達していた。 「ゆゆゆゆゆ、優くんっ!!」 はっ!と優くんは、 「あ・・・ごめん・・・。」 「どうしたの?」 「いや・・・、 なんでもねぇよっ。 なんか、わりぃな・・・。」 そう言い残して優くんは 走ってどこかに行ってしまった。 私はその場に崩れ落ちた。 何っ!? さっきのは幻!? うん!きっと幻だよっ! そう思っていた。