GOOD LUKE




映画が終わったが
私のモヤモヤは消えなく
そのまま残っていた。

(全然、映画観れなかった。)

そのまま日にちは
過ぎようとしていた。

帰り際に晃介くんの
様子が少し変わった。

駅のホームに着く前、

「百合ちゃん。」

「?」

晃介くんは真っすぐ
私を見つめる。

「あのさ・・・
俺と付き合ってくれない?」

「!」

晃介くんは真剣な瞳で
私を穴に落そうかと
そんな本気の目だった。

「返事は・・・。」

「えっと・・・。」







その時、

グイっ!

後ろに思いっきり
引っ張られ、
その瞬間私の視界は
180度回転。
と、そのまま引っ張る手の
強さは増し、
晃介くんが見えなくなる
距離まで走ったら
今度はその人の胸の中に

ぽすっ。