女王様は上機嫌【GL】

 

そして、バスケの二回戦目がはじまった。

わたし達と同じ二年生が相手。


去年はなんとか勝てた相手だけど、今年は――。



「どれどれ、うちのクラスのバスケは頑張ってるかー?」

壁に寄りかかって試合を見ていたわたしに、声をかけたのは中里先生だった。

「みんな頑張ってますよ」

「よしよし。頑張ることに意義があるからな」

先生は腕組みをして、笑う。



第1クォーターが終わった時点で、スコアは0-6でこちらが負けていた。


相手チームにいる、長身でよく動く女子が中心に点を取っている。

林原さん、だっけ。

彼女は去年のチームにもいた。

でも去年より、レイアップの精度が上がっている気がする。



「あの子、強いなあ」

林原さんを指して、先生が呟く。

「去年も強かったですよ。‥‥今年も戦いたかったなあ」

足が自由に動かないのがもどかしい。

言っても仕方ないことだけど、さ。


先生はわたしの頭に手をのせて。

「そうだよなあ」

と苦笑して、髪を掻き回した。