千鶴の姿が見えなくなると、チームメイト達がわたしのそばに寄ってくる。

みんな涙目だ。

「奈々子~」

「もうムリ! ほんとムリ!」

「あの子なんとかしないと、次は絶対勝てないって!」



わたしは苦笑した。

「いやあ、わたしに言われても」


すると、

「「奈々子は宝田さんの教育係でしょ!」」

なんて声を合わせて言われてしまった。



次の対戦相手は、わたし達と同じ二年生。

しかも、去年は結構強かったはず。


う~ん。

ちょっと(というか、かなり)厳しいよねえ‥‥。