わたしは千鶴の席に歩いて行った。
椅子に座って窓を見ている彼女を、上から見下ろす。
「今日の昼休みと放課後、体育館に来て」
強い口調を意識して言うと、千鶴がゆっくりとこちらに目を向ける。
「はあ?」
「バスケの練習すんの」
千鶴は興味なさそうにふいっと横を向いた。
「そんな足でなに言ってんだよ」
――バンッ!
わたしは千鶴の机を両手で叩いた。
思いっきり。
教室中から驚きと好奇の視線が集まる。
「練習すんのは、あんた!」
ほんの少し、千鶴の眉がひそめられた。
それでもこちらを見ない彼女に、人差し指を突きつけて。
「友達としてビシビシ指導してやるから、覚悟しなさいよ!」
と、わたしは宣言した。
