女王様は上機嫌【GL】

 

でも、声を出すことは叶わなかった。

千鶴の舌が口内に入り込んだからだ。

「―――っ」

とっさに後ろに逃げようとしたけど、千鶴の両手が邪魔をする。



ぬるりとうごめく舌が、歯列を撫でた。

やっぱり、熱い。

「んぅ!」

抗議の声は飲み込まれる。


なにこれ!

なんでこんな!


舌先を吸われて噛まれて、目頭が熱くなった。

酸素が足りなくなってくる。

息が――。



「や、めて‥‥!」

わたしは華奢な肩を力任せに押して、引き剥がした。


千鶴が笑う。

「わかっただろ?」

静かで暗い笑い方だった。

「こういうことして、遊んでたんだよ」