中里先生はわたしの体重を背負いながらも、軽々と廊下に出ていく。
「千鶴は教室に戻って、奈々子の鞄取ってきなさい」
「‥‥めんどくせーな」
千鶴はそう悪態を吐いたけど。
中里先生の指示に従って、教室に戻っていった。
昇降口を出て、駐車場に着くと。
「なあ、奈々子」
わたしを車の助手席に乗せて、先生が言う。
「やっぱり、隣の部屋に教師が住んでたらウザイか?」
「‥‥いやあ、どうなんでしょうねー」
あはは~っと笑ってみたけど誤魔化せなかったみたいで。
「やっぱりウザイよなあ」
なんて、ため息を吐く先生。
「俺だって本当はあれこれ説教したくないんだよ‥‥」
先生は疲れたような顔をしている。
