千鶴の家への道中。
「友達だから」
という理由で、携帯の番号とメアドを交換させられた。
明日にしようという提案を、
「友達だから今日じゃないと」
と却下された。
『友達』って便利な言葉だな、おい!
「ここが、わたしんち」
辿り着いたのは、二階建てのアパートだった。
ボロいというか古いというか‥‥。
鉄の階段は塗装が剥げてるし、外壁にはヒビがある。
お嬢様にも見える美少女が、こんなところに住んでるとは。
豪邸に連れていかれたらどうしよう、なんて思った自分が恥ずかしい。
なにより驚いたのは。
ここがわたしの家のすぐ近くだったことだ。
