はっと目が覚めた。
わたしは教室で寝ていたんだ。
それで、あんなバカな夢を見た。
ぼんやりとした視界に、セーラー服が映った。
誰かがわたしの前の席に座っている。
机に伏せた体勢のままで見上げると、それは千鶴だった。
「ヨダレ」
は?
「きったねーな。ガキかよ」
わああ!
口の端からヨダレが垂れてることに気づいて、慌てて拭う。
は、恥ずかしい‥‥。
「夢の中でまで食い意地張ってんだな、あんた」
「へ?」
「『これはわたしのご飯だもん』って言ってたけど?」
わたしってば寝言まで?!
穴があったら入りたい、なんて慣用句が脳裏をかすめた。
