あ。 おっきなお弁当だ。 すごい! わたしよりおっきい玉子焼き! かぶりついちゃえ。 おいしい! ――あれ。 ご飯から人間の手が出てきた。 え、なになに? こわっ。 手がご飯を掻いている。 お墓からゾンビが出てくるみたいに。 ガシガシ掻いて、掻いて。 出てきたのは――千鶴だった。 「食い意地張ってんじゃねーよ」 「だって、これはわたしのご飯だもん!!」 わたしは千鶴に向かって叫ぶ。 すると、お弁当が崩壊をはじめた。 それでやっと気づいた。 ――これ、夢なんだ。