「なんで、わたしに案内させたの?」
お弁当が空になった頃、千鶴に問いかけた。
千鶴はセーラー服が汚れるのも構わず、床に寝転がる。
「昨日会ったろ」
「うん」
「お人好しっぽいと思った」
ふあああ。
口許も隠さないで大きな欠伸をする千鶴。
せっかく美少女なのに、もったいない。
「手、すごく痛かったんだけど」
反撃しようと思って、言ってみた。
千鶴は眠そうに目を閉じる。
「わたしの頭にゴミクズぶつけたんだ。当然の罰だろ」
「それは悪かったけど、いくらなんでも」
「うるさい。寝る。時間になったら起こせ」
はあ‥‥。
