結局、来たのは、夕菜の家だった。


夕菜は、アパートに一人暮らし。


夕菜の実家は学校から、遠いから一人で暮らしているらしい。


たまに、私の家に泊まりにくる。



やっぱり、一人じゃさみしいらしい。




「どうしたの??夕菜がわざわざ呼ぶなんて珍しい。」



「あのね…」


空気が、少し変わった様な気がした。


だけど、



「やっぱなんでもない。」


あんまり、なんでもない顔はしてないけど…。


「そっか。なんかあったら、すぐ言ってね。私は、夕菜の親友なんだから。」


自分の中の1番の笑顔で言った。



「ありがとぉ」


私の笑顔よりも何倍もかわいい笑顔で返された。


本当は今すぐに言いたいことがあるなら言ってほしいけど、無理やりじゃ意味ないから…。




それから、2人で他愛もない話をした。



夕菜といるのは、本当に楽しかった。



時間も忘れてしまうほど…。