「吸血鬼には、ルールみたいなのがあって、まず一つ目は、パートナー。人間の中で一人パートナーを決めなきゃいけないんだ。」
健さんが、やさしく教えてくれた。
これは、瀧一人だけだったらわかんなかった。
健さんが、来てくれてよかった。
でも、ちょっと待って…
「あの、そのパートナーってどうやって決めるんですか?」
そう聞くと
「下界のじじいが、まず決めるんだよ。」
めんどくさそうに瀧が言った。
「瀧がしゃべると分けわかんなくなるから黙ってて。」
「まぁ、瀧にはこういう説明はむいてないかもね~。」
アハハハハと笑っている健さん。
こっちは、そんな場合じゃないし。
いまいち、よく分からない。
とりいあえず、瀧が吸血鬼で、私がそのパートナー的な感じ??

