瀧の家は、私の家よりも広かった。



家具が少ないのも広く感じるひとつなのかもしれないけど。





「家の人いないの?」



「あ~、俺一人暮らし…」



うそ、こんな広い家で…。



「ではないけど、ほとんどそんな感じ」



ふ~ん。そうなんだ。




ここまで広いと、寂しいだろうな。





「お茶とジュースどっちがいい??」



「う~ん。お茶でいいよ。」



「は~い。」




飲み物も必要だけど、




「で、話してほしいんだけど。」




「そんなに気になる??」




ほのかに笑って聞かれた。



「当たり前じゃん、そんなの。」