「えぇ、だからお姉ちゃんが迎えに行くから待ってなさいね
病院の帰りに買い物にも行きましょう
前に立花が欲しがっていた服買ってあげるから。」
そう言ってニッコリ微笑んだ。
「ありがとう、お姉ちゃん!」
でも、この幸せな生活もいつまで続けられるかわからない。
「立花も鈴音も早くご飯食べなさい。」
「「は~い。」」
それに早く食べてしまわないとあの人来てしまうし。
ピンポーン
私が食べ終わった頃家の呼び鈴がなった。
カチャ
「楓君ったら呼び鈴押さないで入って来てくれて構わないのに。」
それは、明らかにヤバいよ。
お母さんは、明るく楓と話しているようだ。
「おはよう、楓。」
私は、玄関にいる楓に声をかけた。
「おはよう立花、そろそろ行こう。」
そう言って先に外に出ようとする。
「それじゃあ、行ってくるねお母さん。」
「行ってらっしゃい。」
お母さんは、にこやかに手を振っていた。
バタン
「相変わらずおばさん元気だよなぁ。」
確かにそうかも知れない。
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