すると少し不機嫌な楓が柱に身体をもたれ腕組みをして立っていた。
「か、楓?!」
「楓君?!」
私達は、あまりの事に驚いて目を見開いた。
「で、さっき言ったこと守れんの?」
さっき楓が言ってたこと?
どんなに考えても思い出せないよ~!もしかして、いきなりだったから抜けたかも。
「大丈夫よ楓君、話はちゃんと休み時間とか長い時間たいにするつもりだから………………
それと、先生への理由もありがとう、助かった。」
そう言えばそんな時間の事を言っていたような。
私も何度も縦に首を振る。
未来どんな事があっても多少は、覚えているので間違いないだろう。
「分かってるならそれで言い、先生の事は、お前らが屋上行くとこ見てたし
先生何か凄く心配してたみたいだからな。」
それを聞いた未来は、急に俯いてしまった。
スカートを握りしめて必死に涙に耐えているようだった。
「未来?!どうしたの?!」
私が、そう聞くと小さく首を横に振った。
「大丈夫…………これも後で話すから。」
未来は、微かに微笑むと一人先に教室へと入って行ってしまった。
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