海☆恋





「へ?」



幼なじみ?



そう言えば少し年の離れた幼なじみがいるって言ってたような?



でも、そう言った後の未来の顔はなぜか切なげだった。



「それじゃあ、先生が幼なじみだったのね。」



「…………うん。」



でも、そう返事をした未来の顔は、俯いていて見ることが出来なかった。



「後で、話があるんだけど………………聞いてくれる?」



弱々しく未来が呟いた。



さっきまでの未来と全然違う。



「当たり前じゃあない!私達は、親友なんだから!何でも話して?」



私は、未来の顔を覗き込むとニッコリと微笑んだ。



「ありがとう!」



未来は、顔を上げるといつもの笑顔で微笑んだ。



良かった~!未来が元気になってくれて………………。



でも、こんな未来を見るのは、二回目の瞳の入院以来だった。



そう言えばあの時、未来はなかなか泣きやまなかった。



もしかして、あの時と似てるのかなぁ~?



「話すのは、良いが昼休みにしとけよ?」



その時後ろから誰かが話しかけて来た。



この声ってもしかして!



私達は、びっくりして後ろを振り向いた。