「私……………最近、楓に疑われ始めてる。」
私は、真っ直ぐに未来の目を見つめた。
「どう言うこと?」
私は、未来に朝の出来事を全て話した。
未来は、それを聞くと俯きながら溜め息を漏らした。
「相変わらず楓君は、鋭いね。」
「うん。」
未来も呆れるよね………………どんなに楓が鋭いことか分かっていたのはずなのに。
私は、唇を噛み締めて俯く。
「もう!何しんみりしてんのよ!」
未来は、私の顔を覗き込みながら笑いかけた。
「え?」
私は、未来の態度にびっくりして顔を上げた。
「だって病院には、瞳がいるんだよ?瞳の見舞いに行くって言ってあるんだから大丈夫よ!
それに私も立花について行く…………………立花は、一人じゃあ無いんだから!
私がついてる!一緒にいれば大丈夫よ。」
そう言って私を抱き締めた。
「あり………がとう!」
私の目からは我慢してた涙が一筋流れた。
私は、一人じゃあない!ずっとそばにいてくれる友達がいる。
もっと前から未来に相談しておけば良かった。
そして、瞳にも……………………。
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