海☆恋





「私……………最近、楓に疑われ始めてる。」



私は、真っ直ぐに未来の目を見つめた。



「どう言うこと?」



私は、未来に朝の出来事を全て話した。



未来は、それを聞くと俯きながら溜め息を漏らした。


「相変わらず楓君は、鋭いね。」



「うん。」



未来も呆れるよね………………どんなに楓が鋭いことか分かっていたのはずなのに。



私は、唇を噛み締めて俯く。



「もう!何しんみりしてんのよ!」



未来は、私の顔を覗き込みながら笑いかけた。



「え?」



私は、未来の態度にびっくりして顔を上げた。



「だって病院には、瞳がいるんだよ?瞳の見舞いに行くって言ってあるんだから大丈夫よ!

それに私も立花について行く…………………立花は、一人じゃあ無いんだから!
私がついてる!一緒にいれば大丈夫よ。」



そう言って私を抱き締めた。



「あり………がとう!」



私の目からは我慢してた涙が一筋流れた。



私は、一人じゃあない!ずっとそばにいてくれる友達がいる。



もっと前から未来に相談しておけば良かった。



そして、瞳にも……………………。