海☆恋





「それじゃあ行こうか!」



グイ



そう言って未来は、私を立たせてくれた。



「今日は、どうやって瞳に会いに行く?」



未来が私の顔を覗き込みながら聞いてきた。



「今日は、お姉ちゃんが迎えに来てくれるみたいだ~。」



私は、楽しそうに微笑んだ。



「嬉しそうね、良かった~、今日鈴姉さん休みなんだ~。」


私は、何度も首を縦に振った。



「だったら今日は、三人だね!きっと瞳も喜ぶわ。」



「そうだね。」



人見知りする瞳にとって唯一大丈夫な三人だから

きっと瞳も喜んでくれるだろう。



だがそれは、私も病院に行くと言うことで

私も治療を受けることになる。



そして、聞きたくのない病気の進行も聞くことになるだろう。



「どうしたの?暗い顔をして。」



未来が心配そうに聞いてくる。



自分の病気の事を考えると自然と気持ちが落ち込んでしまう。



自然と暗くなっていたのだろう。



私は、パッと顔を上げ未来に微笑みかけた。



「そんな事ないよ?大丈夫!だから心配しないで!」



それでも、未来の視線が私から離れることはなかった。



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