何だか楓の声は微かに寂しさがあった。
「楓…………。」
確かに私は、自分の命の寿命を隠すためそのけんに
関わる事に対していつも秘密と通してきた。
でも、もう秘密では、いられないのかも知れない。
私には、病院に行く理由が2つあったのだ。
「私…………病院に言っていたの。」
「なっ?!」
楓は、目を大きく見た。
まさか私が病院に言っているとは、思わなかったのだろう。
私は、少し悲しそうに楓を見つめた。
「お前、手術したから良くなったんじゃあ無かったのか?!」
私は、ニッコリと微笑んだ。
「人見知りの友達の見舞いに行っているの……………
その子私と同じ病気だったから。」
私の病名は、心臓病だった。
たまたま同じ病室に彼女がいて、私達は仲良くなったのだ。
すると再び自転車が動き出す。
私は、少しホッとした。
でも、これは、半分嘘で本当だった。
私の病気は、直ってなくて未だ治療に行っていた。
でも、その子の見舞いに行っているのも本当だったのだ。
そして、大切な親友でもあった。
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