「う・・めがねく・・ん」

「泣かないでください」

メガネ君が優しく抱きしめた。


メガネ君の腕の中が、


やっぱり、


一番落ち着く。


「わたし・・・」

「なんですか?」


「モデルなんか

やめる」

「え?!」

「凌也さんに、会いたくない。

・・・それに」

「それに?」

「メガネ君だけに

見てもらいたいから」

メガネ君は、

優しく微笑んだ。