さくらんぼなあたしと王子様

「莉愛、どした~?」

うつむいてるあたしを

変に思ったのか、

世羅ちゃんが首を傾げている。

「ううん。なんでもないよ!
あたらしく駅前にできた、
ケーキ屋さんにいってみたいな!」

あたしはすぐさま笑顔をつくり

言葉を返した。

「莉愛?」

世羅ちゃんはまだ心配そうな

顔をしている…。

「なぁに?」

桜羅くんには明日あやまろぅ……。

ゆるしてくれるかな?

怒ってるよね。きっと。

でも、

「いこ、いこっ、世羅ちゃん♪」

あたしは世羅ちゃんに

話をきりだすことが

できなかったのだ…。